りんごの皮のピカピカの正体は何?
店頭に並んでいるりんごの中には、果皮がピカピカに光っているものがあります。見た目がツヤツヤしておいしそうですよね。この光沢を「人工的に作られたワックス」と誤解している人もいるようですが、日本国内のりんごには人工的なワックスは使用されていません。
このピカピカの正体は、りんご自体が持つ自然の「ろう物質」です。これはパラフィンやアルコール、飽和脂肪酸でできていて、鮮度を保つためのものなので食べても安全です。
また「ジョナゴールド」や「つがる」などでは、ピカピカを通り越して「ベタベタ」しているものもあります。これは「油あがり」と言われる現象で、原因は「脂肪酸」であるリノール酸やオレイン酸が表面に出てきているためです。これも自然のもので口にして問題ありません。油あがりは熟すにつれて現れるため、りんごがおいしくなった目安といえます。
りんごの栄養と効能※おもな栄養成分(可食部100g中)
食物繊維総量(1.5g)、カリウム(110mg)等
注目成分として、カテキン、ケルセチンも含まれており、期待される効能としては、整腸作用、便秘改善、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防、アレルギー予防ととても身体に良いんですよ!
りんごに多く含まれている水溶性食物繊維のペクチンが消化を促進させ、胃酸のバランスを整えてくれます。便秘や下痢にりんごがよいといわれるのはこのためです。またペクチンはアレルギー性疾患の予防に有効だという報告もされているそうです。
さらにりんごに含まれるポリフェノールの一種「カテキン」には抗酸化作用があり、高血圧やがん予防、老化予防に期待できます。同じくポリフェノールの一種である「ケルセチン」も動脈硬化やがん予防に有効とされます。りんごはさまざまな病気の予防に効果が期待できるため、まさに「医者いらずの果物」といえるでしょう。